
てんかん
てんかん
さくらクリニック益田では、てんかんでお悩みの方々へ、専門的かつ丁寧な医療を提供しています。てんかんは、脳の神経細胞が一時的に異常な電気的興奮を起こすことにより、発作を繰り返す病気です。様々なタイプの発作があり、患者様ごとに症状は異なりますが、適切な診断と治療、そして継続的なサポートによって、発作をコントロールし、安定した日常生活を送ることが十分に可能です。当院では、患者様一人ひとりの症状に合わせたサポートを通じて、安心して社会生活を送れるようお手伝いいたします。
てんかんは、脳の神経細胞が過剰な電気的興奮を起こし、意識障害やけいれん、感覚の異常など、様々な発作を繰り返す病気です。生涯にわたって繰り返し発作を起こす可能性があり、脳の器質的な異常が原因となることもありますが、原因が特定できない場合も多くあります。てんかんは乳幼児から高齢者まで、どの年代でも発症する可能性があり、日本では約100人に1人がてんかんを持っていると言われています。
てんかんの発作は、その症状によって大きく以下の2つに分類されます。
脳全体が同時に異常な電気的興奮を起こすことで生じる発作です。意識を失い、全身のけいれんを伴う「強直間代発作」や、数秒間意識が遠のく「欠神発作」などがあります。
脳の一部が異常な電気的興奮を起こすことで生じる発作です。意識が保たれる場合(単純部分発作)と、意識が混濁したり周囲の状況が分からなくなったりする場合(複雑部分発作)があります。手足が勝手に動く、特定の感覚(匂い、味など)や幻視が生じる、感情の急激な変化など、様々な症状が現れます。
てんかんの発作は多様であり、発作時の症状を詳しく把握することが診断や治療において非常に重要です。
てんかんの発作症状は、脳のどの部分で異常な電気的興奮が起きるかによって大きく異なります。
意識を失う発作
全身のけいれんを伴い、意識を失って倒れる強直間代発作が最もよく知られています。
また、数秒間ボーっとしたり、話しかけても反応がなかったりする欠神発作もこれに該当します。
身体の一部が動く・
感覚に異常がある発作
意識が保たれたまま、手足が勝手にピクつく、口元が引きつるなどの部分けいれんや、
チカチカと光が見える、耳鳴りがする、嫌な匂いがするといった感覚の異常が現れることがあります。
意識はあるが行動が
おかしくなる発作
意識はあるものの、ぼんやりして周りの呼びかけに反応しなかったり、意味のない行動
(口をモグモグさせる、衣服をいじる、うろうろ歩き回るなど)を繰り返したりする
複雑部分発作があります。発作後の記憶がないことも特徴です。
これらの発作症状は、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。発作の様子を正確に把握するため、ご家族や周囲の方からの情報も重要になります。
てんかんの原因は多岐にわたり、大きく分けて「症候性てんかん」と「特発性てんかん」に分類されます。
脳の明らかな病変や障害が原因となっているタイプです。脳卒中(脳梗塞、脳出血)、頭部外傷、脳炎、髄膜炎、脳腫瘍、生まれつきの脳の発達異常などが挙げられます。加齢に伴う脳の変化や、過去の脳へのダメージが原因となることもあります。
脳に明らかな病変が見つからないてんかんです。遺伝的な要因が関与していると考えられており、特定の年齢層で発症しやすい、あるいは特定のタイプの発作を起こしやすいといった特徴が見られます。
その他の原因としては、高熱(熱性けいれん)、睡眠不足、過度の飲酒、精神的ストレス、特定の薬剤などが発作の誘因となることがあります。てんかんの発作には、こうした誘因が関与することもあります。原因を特定することは、適切な治療法を選択する上で非常に重要ですが、約半数のてんかんでは原因が特定できないこともあります。
てんかんの診断は、発作時の詳細な情報、脳波検査、脳画像検査などを組み合わせて総合的に行われます。
正確な発作状況の把握
最も重要なのは、患者様ご本人、そしてご家族や周囲の方から、発作が起きたときの状況を詳しく伺うことです。発作がいつ、どこで、どのような症状で始まったか、どのくらい続いたか、発作後の様子などを詳細に確認します。発作時の動画があれば診断に役立つこともあります。
脳波検査
脳の電気的な活動を記録する検査です。発作中や発作間欠期(発作が起きていない間)にみられる特徴的な異常波を検出することで、てんかんの診断や発作を起こしている脳の部位の特定に役立ちます。必要に応じて睡眠中の脳波を記録することもあります。
脳画像検査
脳の構造的な異常がないかを確認するための検査です。主にMRI(核磁気共鳴画像法)が用いられ、脳腫瘍、脳血管の異常、脳の萎縮、過去の脳損傷など、てんかんの原因となる病変の有無を詳細に調べます。必要に応じてCTスキャンが用いられることもあります。
てんかんの治療は、発作の抑制を主な目的とし、患者様の生活の質(QOL)を高めることを目指します。主に薬物療法が中心となりますが、必要に応じて外科的治療や生活習慣の改善も行われます。
てんかん治療の基本は、抗てんかん薬による薬物療法です。脳の神経細胞の異常な興奮を抑えることで、発作の発生を予防または軽減します。患者様の発作型、年齢、性別、基礎疾患などを考慮し、最適な薬剤の種類と量を決定します。薬物療法によって、約7〜8割の患者様で発作をコントロールできるとされています。副作用にも配慮し、定期的な血液検査で薬の濃度や肝機能などを確認しながら治療を進めます。
薬物療法では発作が十分にコントロールできない場合、脳の発作を起こしている部分を切除する外科的治療を検討することがあります。手術の適応は非常に慎重に判断され、専門性の高いてんかん専門施設で行われます。全てのてんかんに適用されるわけではありませんが、一部の難治性てんかんでは大きな効果が期待できます。
薬物療法に加えて、規則正しい生活リズムの維持、十分な睡眠時間の確保、過労やストレスの回避、過度の飲酒の制限など、発作を誘発する可能性のある要因を避けるための生活指導も重要です。また、てんかんは精神的な負担も大きいため、不安や抑うつに対する精神的なサポートや、必要に応じて心理療法も行われます。
さくらクリニック益田では、益田市の皆様がてんかんと向き合い、安心して日常生活を送れるよう、以下の強みを活かした包括的な医療を提供しています。
「意識を失う発作があった」「体がピクつくことが続く」「最近、ぼんやりする時間が増えた」など、もし気になる症状がありましたら、それはてんかんのサインかもしれません。一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。早期の診断と適切な治療によって、発作をコントロールし、安心して日常生活を送ることが可能です。
さくらクリニック益田は、てんかんの患者様が安心して治療に取り組めるよう、通いやすい診療時間(平日18:30まで、土曜16:00まで診療)と、イオン益田店近くのアクセスしやすい立地で皆様をお迎えします。患者様のプライバシー保護にも最大限配慮し、安心してご相談いただける環境です。
私たちは、益田市のてんかん患者様とそのご家族が、心身ともに健やかな毎日を送れるよう、全力でサポートいたします。
ご予約やご相談は、お電話またはウェブサイトからお問い合わせください。
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