そううつ病は双極性感情障害とも呼ばれ、躁(異常にテンションが高いような状態)とうつ(気分が著しく落ち込んでいるような上体)を繰り返す病気です。よくうつ病と混同されがちですが、まったく違う病気です。割合としては、うつ状態の方が多く見られることが一般的で、さまざまなの脳内物質の増減が原因と言われています。
そうとうつのそれぞれの状態であらわれる症状がまったく違うことがこの病気の特徴です。それぞれの状態において、以下のような症状が現れます。
過剰な「楽観的志向」「口数が増す」「自信が増す」「活動的になる」「頭が冴える」という状態
基本的には気分安定薬という、気分の浮き沈みを抑える薬を使用して治療を行います。また、そう・うつそれぞれの傾向が強い場合には、複数の気分安定薬やそう状態、うつ状態に効果のある他の種類のお薬を併用する場合もあります。服用していただく薬が多くなりすぎないように、全体のバランスを勘案して薬の処方を行っています。また、気分安定薬を処方する際には、安全な薬の服用と効果の判断のために、血中濃度の測定(採血)を定期的に行います。
症状が良くなったと思い、患者様の判断で薬を飲むことを止めてしまったために、ふたたび症状が重くなってしまうことが良くあります。飲んでいただく薬の量は患者様の状態を見極めた上で調整していますので、飲む量・回数はお守り下さい。