発達障害はさまざまな障害の総称ですが、代表的なものは以下の3つの症状が見られる病気です。
自閉症スペクトラム症(周囲の人間との交流が難しい、ある特定の物事に強い興味やこだわりを持つ、日常生活がパターン化(ルーチン化)しやすい)
学習障害(聞く、話す、 読む、書く、計算するといったものの中で、特定のものの習得と使用に著しい困難を示す状態)
注意欠如・多動症(細かな事柄に集中できなかったり、注意力が長続きせず忘れっぽい「不注意」、落ち着きのなさや、静かにしていなければならない時に、しゃべったり走り回ったりするなどの「多動性」、自分の気持ちをコントロールできず、よく考えないで衝動的に物事を行ったりする「衝動性」の3つからなる障害)
発達障害の原因はまだまだ解明途中ですので、親のしつけや子供との接し方によってなることはありません。
AD/HD(注意欠陥・多動性障がい)とは神経発達症の一つで、大きな特徴としては「ひとつのことに集中していられない:不注意」、「じっとしていることが苦手:多動性」、「考えずに行動してしまう:衝動性」が見られます。
・思った事をすぐ口に出してしまう
・忘れものが多い
・用事を先送りしてしまい期日に間に合わない
・言いたいことを我慢してイライラする
・片付けるのが苦手
・衝動買いをしやすい
などにより困っている方、自分はADHDではないのか?と感じている方もあるかもしれません。
社会人になってからまたは、勤務体制が変わって急に問題がでてきた、仕事がうまくいかないなど。まずはご自分自身を知ることから始めて下さい。
自分ではどうしていいのかわからないと感じている方は、お一人で悩まないでください。医師・臨床心理士による適切な検査からサポートまでをお手伝いさせていただきます。
ADHDの治療としては、患者様の個性や特徴に合わせて、薬物療法を中心に、対処法の検討、環境調整を組み合わせて治療を行っていきます。
近年では、成人の方への治療薬もありますので、症状に合わせて薬物療法も行っています。
症状が良くなったと思い、患者様の判断で服薬を中止してしまったために、再び症状が重くなってしまうことがよくあります。飲んでいただく薬の量は患者様の状態を見極めた上で調整しております。また、薬を減らす・止めるタイミングについても、適宜ご相談の上決定しますので、薬は用量・用法を守って正しく服用してください。