場の空気を読んだり相手の心情を読み取ったりすることが苦手な「社会性」、相手の発言を即時に正しく理解したり、自分の思いをわかりやすく相手に伝えることが難しい「コミュニケーション面」、場の変化に適応しづらく自分のルールに固執しやすい「こだわり」といった特徴があります。
知的障害や言語面での障害が目立たない場合は、アスペルガー症候群ということもあります。
周囲の人間との交流が難しい
他人とコミュニケーションでは、相手の気持ちを理解したり、場の空気を読むということが大切な要素になってきます。ところがアスペルガー症候群の方は、これらが苦手であるために、敬遠されがちになってしまいます。
ある特定の物事に強い興味やこだわりを持つ
アスペルガー症候群では、興味が限定されやすいという傾向もあります。
一度興味を持ったものに対しては、時間を忘れてとことんのめり込む一方で、興味がないことにはなかなか取り組むことができません。
日常生活がパターン化(ルーチン化)しやすい
また自分の行動や習慣に関しては自分が決めたルールにこだわりやすく、毎日の行動がパターン化しやすいだけでなく、いつもと違うパターン、例えば風呂と夕食の順序が逆になるといった事を非常に嫌がる傾向があります。また、予期せぬことが起こった場合にパニックになりやすい場合もあります。
患者様の個性や特性に合わせて、社会生活を送りやすくするような工夫をアドバイスしたり、ストレスが過多となりやすいため、気分安定させるお薬を処方する場合もあります。
ご自分の生活の中で起こっている困りごとをはっきりさせ、一緒に対処法を考え身に付けるようにします。また、周囲の信頼できる人に自分の障害のことを話して、理解やサポートを得ることも重要です。